みなさま、はじめまして。

アートディレクターをしていますイイダと申します。

今回は、アートディレクターの役割について書きたいと思います。

 「ART の語源」とアートディレクターの役割

【アートの語源】


●ARS(ラテン語:アルス):意味は、自然の配置、技術、資格、才能

●アルスの語源(ギリシャ語):テクニックの語源である、適合するという意味をもつ

【アートディレクターの役割】


●情報、サービス、プロダクトに期待を持ってもらい、成果を出すためにクリエイティブを提供する

●ユーザーの視点に立って、演出をする

●デザイナーを信頼して「じぶんごと」として一緒に考えていく

デザインとしての役割とその構造の在り方、または面白いクリエイティブとしての見せ方。方向性の違いからアプローチを変えていきます。

デザイン段階で、取引先の意向、社会環境と時代に適したデザインロジックを構築して、そこから構成していくことで、無限に見えていた選択肢は絞られ、個々に適した解決策、ときには問題定義が浮かび上がってきます。

それらを丁寧に仕上げていくために、私たちは取引先の視点とユーザーの視点にたち、目的に応じたデザインを提供しつづけています。

 

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【チームを作っていくときに思い出す苦い経験】


コミュニケーションをとりながらまだ経験の浅いデザイナーを育ててチームで取り組んでいくときに、思い出す苦い経験があります。

デザイナーに理想像を提案させすぎてしまい、日常と未来のギャップがなかなか埋まらず、コミュニケーションがギクシャクしてしまい、残念ではありますがデザイナーの結果がついてこなくなってしまいました。その経験を本当に肯定しすぎてはいけませんが、やはりいまに活かすための経験だったんだろうと振り返るときがあります。

海外のデザイン会社、デザイン関連書籍の紹介

ここからは、私が個人的に気になっていたデザイン会社や書籍を紹介します。

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ART+COM Studio


1988年設立、メディアによるインスタレーション、インタラクション、空間のデザインと開発をしている国際的に活躍しているスタジオ

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Carsten nicolai


ドイツのミュージシャン、坂本龍一氏とのコラボレーションや池田亮司氏とのユニットがある。第17回文化庁メディア芸術祭大賞を受賞

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インタラクションデザイン 拡張する機能と行為のデザイン(BNN出版)


様々な手法やデバイスと共に表現の実験が進み、商業的に実用的な応用が増えてきています。目的にかなったアイデアと実現するための技術、クリエイターのインタビュー、実践的なクリエイションについて知ることのできる一冊。

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フランスの色景 写真と色彩を巡る旅 編著:港千尋 三木学(青幻舎)


港千尋さんの三次元写真を色の三次元に分解している最先端の色彩論。立体化によって初めて解き明かされるフランスの色彩について知ることのできる一冊。

デザインの取り組みや挑戦、視点の参考になりましたでしょうか?
それではまた次回までお楽しみに。